高校野球のカットプレーマニュアル③【長打編】

マニュアル

こんにちは、モジャ先生です。

今日は、カットプレーの内野手の動きのマニュアルの第三弾です。

長打のときの内野手の動きをまとめました。

こんな方におすすめです。

  • カットプレーの最適解が知りたい
  • チームのカットプレーを見直したい
  • 内野手はカットプレーで何をすればいいのか知りたい

この記事は「カットプレーのマニュアル」になっています。この記事を読めば、カットプレーにおける内野の動きがわかります。この記事を読み、内野手のカットプレーの参考にしてください。

また、この記事を読めば、試合を観戦する時に、「このチームのカットプレーはセオリーと違う」といった発見があると思います。カットプレーを知った上でシートノックを見ると、知らないときの倍、面白く見ることができます。

じゃあいくよ、よろしく。

もうすぐセンバツ!

長打に対するカットマンの対応

左中間を抜く打球やライト線など、ロングヒットでホームにカットをつなぐとき。カットマンは以下のことに注意したい。

  • 外野がいつも同じ距離を投げられるようにする
  • 声を出し、腕を回し、大きな的になる
  • ボールだけを見ない

最も大事なのは、外野が常に同じ距離の送球になるように動くこと。適正な距離はチームにより違うが、だいたい50m。カットマンはこの距離を体で覚え、いつも同じ距離に入れるよう繰り返し練習する。

また、外野は振り向きざまの送球となる。とにかく声を上げ、腕を回し、大きな的になること。

ボールだけに集中しないこと。後ろをチラチラ見ながらカットに入る。その際に確認することは以下のこととなる。

  • 本塁とボールの位置を常に見比べ、直線でつなぐ
  • 別の塁につなぐ可能性もあるので、走者の位置をよく見る
  • トレーラーがいることを確認する

特に、走者の位置とトレーラーの有無の確認が大切。状況を把握するために、グランドを俯瞰した視点が必要となる。

それを踏まえた上で、バックホームのカットプレーの動きを解説していく。

カットマニュアル③ 長打のバックホーム

打球方向を5つに分けて、解説する。

レフト線

ショートがカットマン、セカンドはトレーラー。トレーラーの役割はこちらから

サードはサードベースで、打者走者の三進を防ぐ。空いているセカンドベースは、一塁手。打者走者が一塁ベースを踏んだのを確認してから、走者を追うように二塁ベースへ。

左中間

左中間も基本的にはレフト線と同じ動き。その方が選手も混乱しなくて済む。

ショートは外野との距離に注意。50m。甲子園なら左中間の距離は118mなので、最新部まで抜けた場合、残りの約60mはショートが投げる。

チーム事情によっては2枚が必要な場合もある。その場合はファースト。ただカットの枚数が多くなるほど、ミスも増えるし時間もかかる。おすすめはしない。

外野手がいつも同じ距離を投げられるように、外野手との距離を保つ練習を繰り返したい。以下の動画のようにコーンなどでマークをしてそこに走る練習を繰り返す。

センターオーバー

センターオーバーはホームまでの距離が最も遠い。高校野球なら2枚になるだろう。カットマンはショートかセカンドセカンドベースよりレフト側ならショート、ライト側ならセカンドが基本。アイコンタクト、声の掛け合いでどちらが入るか決める。もう片方はトレーラー。一人で行けるなら、一人でバックホーム。

二枚目はファースト。マウンドの後ろくらいになるだろうか。40mずつをつなぐ。

右中間

ここからは反転しただけ。セカンドがカットでショートがトレーラー

右方向の打球で特に注意したいのは、途中でつなぐ場所が変わる場合。ホームが間に合わず、バックサードに変わる場合がある。捕手の判断と指示で動くのが基本。捕手の指示を周りの選手が伝達する。

ファーストはセカンドベース。オーバーランを刺す場合に備える。

2枚の場合はファーストが入る。「深い位置の場合2枚必要かどうか」は予め決めておくこと。

ライト線

ライト線はセカンドがカットマン、ファーストがトレーラーである。ファーストがトレーラーとなる唯一のプレー。ファーストも7mの距離を体に覚えさせなければならない。

まとめ

長打でのバックホームは、中継ミスが多い。ミスの多くは一投目が乱れることにより起こる

ではなぜ一投目が乱れるか。それは、プレーごとに投げる距離が変わってしまうから起こる。レフト線だとショートが追ってくれるのに、左中間は追ってくれないなど、距離が変わってしまうのだ。外野手は投げる距離が常に変わると、再現性も下がる

外野がいつも同じ距離を投げれるように、内野手は「50m」を体に染み込ませなければならない。ソフトバンクのような練習を繰り返し、身につけたい。

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