こんにちは、モジャ先生です。
今日も、カットプレーの内野手の動きのマニュアル化第二弾です。
送球をもらうカットマンがやることと、シングルヒットのときの内野手の動きをまとめました。小さな技術や小技も詰め込みました。
こんな方におすすめです。
- カットプレーの最適解が知りたい
- チームのカットプレーを見直したい
- 内野手はカットプレーで何をすればいいのか知りたい
この記事は「カットプレーのマニュアル」になっています。この記事を読めば、カットプレーにおける内野の動きがわかります。この記事を読み、内野手のカットプレーの参考にしてください。
また、この記事を読めば、試合を観戦する時に、「このチームのカットプレーはセオリーと違う」といった発見があると思います。カットプレーを知った上でシートノックを見ると、知らないときの倍、面白く見ることができます。
じゃあいくよ、よろしく。
カットマンがやることリスト
カットプレーにおいて、内野手がやることは意外と多い。しかし、繰り返し練習すれば身に付く。反復して練習したい。
基本となる考え方は、前回のマニュアルで書いた通り、「より速く、より正確にアウトにする」ことである。
実際に動画を見ながら解説する。「直線に入る」など、当然のことは省略。
正面に構え腕を回し、大きな的となる
外野の送球が、ランナーを刺せるかどうかの最大のポイントとなる。悪送球やカットマンが捕りづらい送球だと、カットプレー全体が遅れる。
外野が送球しやすいように、内野が大きな的になろう。ラジオ体操の深呼吸のように、手を目一杯回して、「どこでも来い」と、大きな的になる。外野が少しでも投げやすいように。思いやり。
小刻みにステップし、どこにでも動けるようにする
外野の送球はいつも胸にくるとは限らない。左右にズレることもしばしば。その場合でも、カットマンは正面に入り捕球しなければ、ホームへの送球が遅れてしまう。
咄嗟に反応して左右に動くために、その場で止まっていてはダメ。細かくステップし、どこに送球が来ても、正面に入れるようにしておこう。
外野手のリリースを見て、送球の高低左右を判断する
いち早く送球の正面に入るために、もう一つの技術。外野手のリリースを集中して見ること。リリースを見れば、「この送球は左にそれる」「低い球がくる」のように、反応できる。
リリース直後に半身になり、送球動作につなげる
正面を見て手を回し、大きな的になる。これは、外野手が送球するまででいい。送球した後は、正対している必要はない。
リリース直後、すぐ半身になろう。その方が、投げる方向にステップしやすい。
ギリギリまでボールを引きつけて捕る
ボールが来たときの注意。早く投げたいからといって、左手でボールを捕りにいかないこと。迎えにいっちゃダメ。ボールも女子も、黙ってればやってくる。自分からいってはダメ。左手が体から離れてしまうと、捕ったボールを体の近くに戻すという動作が増える。無駄な動作が増え、送球が遅れる。なるべく体の近くでボールを捕ること。
がっつくと、しとめられない。
カットプレーマニュアル② シングルヒットのバックホーム
シングルヒットでホームに繋ぐとき、定位置より前の打球ならトレーラーを使わないのがおすすめ。理由は三つ。
- そもそもカットマン自体が不要なことが多い
- 送球ミスが起きづらい
- 走者のオーバーランを刺す機会を増やしたい
前の打球は外野とカットマンの距離が近い。外野もチャージしてくるため、そもそも一人で本塁まで送球した方が早いことが多い。また、カットを使う場合でも、送球ミスのリスクは少ない。
少ないリスクのために二人の人員を割くより、一人がベースカバーにまわる。そして、走者のオーバーランを刺しにいく方が、アウトを増やせる確率が高い。要はリスクとリターンの問題。
また、ベースカバーがいれば、走者も大胆なオーバーランができず、戻る意識も生まれる。ベースカバーがいるだけで、走者へのプレッシャーになる。
そのことを念頭に、それぞれのプレーを見てみたい。
レフト前ヒット
サードが打球を追い、そのままカットに入る。ゴロで三遊間を抜ける打球なら、ボールが転がった位置にそのまま入れば、直線でつなげる。意外と知らない技術。
ショートは打球を追った勢いのまま、三塁ベースカバー。ファースト、セカンドはそれぞれのベースカバー。
センター前ヒット
センター前ヒットは、ファーストがカットマンが一般的。ファーストはゴロがセンターに抜けた直後にカットマンの位置へ走る。ショートはボールを追った勢いのまま、一塁ベースカバーへ。
ショートかセカンドがもし捕球したら、送球は一塁にくる。一塁手はゴロが抜けるまでは、一塁ベースにいなければならない。
そのため、センターは一塁手をあてにしてはいけない。間に合わない可能性も考え、一人で投げるつもりでいなければならない。センターには、肩の強い選手を配置したい。
ライト前ヒット
ライト前ヒットは一塁手がカットに入る。一塁手はセンター、ライトの両方でカットマンとなる。セカンドは一塁ベースカバー。打者走者の二塁進塁を防ぐためにも、これは必須。
プロ野球では外国人が多いため、一塁手は打撃のイメージが強い。しかし、実際には得点に直結するカットマンとなる機会が多い。そのため、一塁手には俊敏さと正確な送球力が求められる。
まとめ
カットマンのやることリスト、単打におけるバックホームの、カットプレーマニュアルを紹介した。野球は試合中も駆け引きや考えることが多い。だからこそ、パターン化できるところはパターン化した方が、選手は迷いなくプレーできる。ぜひ繰り返し練習してほしい。
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