とりあえずこれを練習!!守備戦術① 一、三塁の重盗阻止法7選(前編)

戦術

こんにちは、モジャ先生です。

高校野球の監督6年目です。高校時は東京都準優勝。自称世代No. 1スコアラー。

自身の高校野球の経験をもとに、「スマートに、勝ちにこだわる」というモットーで、

高校野球の指導にあたっています。

今日は一、三塁の攻防について考えようと思います。

この記事では、こんな疑問にお答えします。

  • 野球を指導していて、一、三塁の攻防のパターンを知りたい
  • 野球をしていて、戦術を勉強したい
  • 野球を見るのが趣味で、シチュエーションごとの駆け引きに興味がある

野球の醍醐味である戦術による駆け引き。

今日はその一部を分かりやすく解説していきます。

じゃあいくよ、よろしく。

「一、三塁の攻防」は、戦術の宝庫

一、三塁は攻撃側、守備側ともに、戦術パターンが多い。

攻撃側は盗塁、重盗、スクイズ、エンドラン、ディレードスチール、、

名前のつく戦術以外にも、一塁ランナーが途中で止まる、途中で転ぶなど、

三塁走者を返すためにさまざまな作戦が考えられる。

工夫次第で、打者の打力以外の方法で点を取ることができる。

一方守備側の戦術は、「この状況でこうきたら、こう守る」というもの。

あらゆるパターンに対応するために、事前に攻撃側の戦略を想定して、

一点を守る準備をしておかなければならない。

一、三塁の攻防は、最も熾烈な駆け引きが行われるシチュエーションの一つ。

特に多いプレーが重盗だ。

一塁走者がスタート、捕手が二塁に送球している間に三塁走者がホームイン。

攻撃側が狙うプレー、そして守備側が防がなければならないプレー。

今日は守備にスポットを当て、一、三塁の重盗阻止の戦術を紹介する。

状況に応じてこれらの戦術を使い分ける。

そのため、チームとして全てのプレーをできるようにしておきたい。

一、三塁重盗時の守備のパターン

基本となる守り方を紹介する。

①セカンドカット

盗塁時にセカンドがマウンドとホームの間に入り、カットするプレー。

三塁走者が大きく飛び出してない場合、セカンドはカットせず、二塁封殺を狙う。

最もよく使われるプレー。

メリットとデメリットを紹介する

このプレーのメリット

  • セカンドが三塁走者の動きを確認しやすい
  • 一塁走者の盗塁を刺すチャンスがある
  • セカンドの位置からホームまでが近いため、三塁走者を刺しやすい

このプレーのデメリット

  • カット、ノーカットの判断が難しい
  • セカンド、ショートの意思疎通が難しい
  • キャッチャーはセカンドが捕れるボールを投げなければならないため、セカンドがノーカットの場合、二塁ベースまでは中途半端なボールになりがち。

ショートがカットかノーカットを判断する。

でも、セカンドは全部取るつもりで間に入る。だからショートはボールが見づらい。

ミスが起こるのはそこ。ショートがボールが見えなくて後ろにそらして1点。

二盗を刺すチャンスが生まれる反面、1点を失うミスのリスクがやや高い選択肢。

②ショート一本

通常の二盗と同じような動き。

ショートとセカンドのどちらかがベースに入る。

三塁走者のリードが大きい場合、そのままバックホームとなる。対角線の送球。

このプレーのメリット

  • 一塁走者の盗塁を刺すチャンスがかなりある
  • 二人しかプレーに絡まないため、ミスのリスクが減る

このプレーのデメリット

  • 捕手とショート(セカンド)の肩が弱いと、三塁走者が送球間に本盗しやすい。
  • 送球の距離が長いため、暴投が起こりやすい

後ろのランナーを狙え」は守備の鉄則である。後ろの走者は油断しやすい。

つまり、アウトを取りやすい。この場合の一塁走者も、油断しやすい局面ではある。

メジャーは全部これだった。動画も貼っておく。

捕手とショート(セカンド)の肩の強さがこのシフトの成功の鍵を握っている。

肩の強い捕手、ショートがいれば、セカンドがカットに入らなくても、これで刺せる。

一人多くプレーに絡ませるということは、それだけミスが起こる可能性が高まる。

ショートとセカンド、肩の強い方がベースに入るといいだろう。

セカンドの方が、三塁走者を見ながらベースに入れるので、適任ではあるが。

③サード一発

捕手が直接三塁に投げる。

このプレーのメリット

  • 三塁走者が捕手のリリースと同時にスタートする重盗を仕掛けてきた場合、三塁走者を刺せる
  • 1点を失うリスクが低い

このプレーのデメリット

  • 捕手は右打者の前から三塁送球しなければならず、体が開き三塁手の左側へ暴投するリスクがある
  • 二盗はあきらめる、かなりの確率で二、三塁になりゲッツーが取れなくなる

三塁でチョロチョロしてる走者は、意外と刺せる。

挟殺プレーになる可能性もあるので、その場合はセカンドがそのまま三塁ベースに向かう。

ショートはそのまま二塁ベースで後ろの走者のケア。

二盗した走者が挟殺の間に三塁まで進もうとした時、

野手が起点を利かせて、挟殺の間に後ろの走者を刺すプレーもある。

このプレー、捕手の三塁送球が三遊間にそれることが多い。だからレフトのカバーが大事。

まとめ

長くなりすぎたので、2かいにわけることにしました。すいません。

①セカンドカット、②ショート一本、③サード一発の3つを紹介。

この中の「どれかひとつだけできる」はNG。全部できないとダメ

「うちのチーム、ショート一本は決まらないんだよね」もダメ。決められるまで練習する。

苦手をつくると、公式戦でそのプレーを選択しないでしょ。

その時点でプレーの選択肢が減っちゃってるよね。

手札は多い方がいい。戦術の鉄則。

とにかく反復が大事。練習して、チームとして動きを統一する。

サインプレーになる。サインミスにも注意。

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