こんにちは、モジャ先生です。
2月1日、プロ野球キャンプイン。球春到来です!
高校野球監督としては、「ついにきた」という感じです。
プロ野球のキャンプの練習は、日本最先端の練習です。
プロが行う練習ですから、現段階での日本で一番合理的な練習です。
プロが行う練習ですから、無駄な練習はないはずです。
「最先端の、効果的な練習方法が知りたい」
「でもプロのキャンプを全部見ている暇はない」
そんな人のために、キャンプの中でおすすめの練習を3つピックアップして、
どのような意図があるのかも含めて紹介したいと思います。
実際の動画も貼りますので、指導者や球児の参考になれば嬉しいです。
それじゃあいくよ、よろしく。
その1 ”ビックボス流”!?肩力・コントロールアップ送球練習
一つ目に紹介するのは、”ビックボス”こと、新庄監督発案の練習。
選手だった頃の新庄といえば、肩の強さが印象に残っている人も多いだろう。
センターから、矢のようなバックホーム。まさに規格外の肩だった。
そんな新庄監督の考えた送球練習がこちら。動画を見てほしい。
送球の練習。フラフープを通して、向こう側のバットに当てる(越える)。
要は、低い弾道の送球で、遠くに、強く、正確に投げる練習。
この練習の意図は、次の点にあるだろう。
- ボールの回転が悪いことが、感覚でわかる
- 同じ高さで投げた時の肩の強さがわかる
- 実戦で必要な肩の強さが身に付く
例えばシュート回転すると、フラフープは通せても、バットには当たらない。
自分でそれに気づくことができる。
また、全選手がフラフープを通すため、同じ高さで投げる。
同じ高さで投げた時の、送球の強さがわかる。
「遠投120m」っていうと、肩が強いって思うかもしれない。
だけど、これは遠くに投げるために高く投げた時の数字。
実際の試合で、ボールを高く投げるシーンはない。
自分の身長より高い弾道の送球は、ほとんど使わない。
つまり、「遠投120m」と、試合で使える送球は別物なのだ。
この練習は、試合で使う送球の強さを鍛える練習と言えるだろう。
さすがビックボス。野球への考え方が理にかなってる。
その2 森友哉も悲鳴!! 捕手ストッピング練習
捕手の練習、何をやればいいのか(やらせればいいのか)悩んでいる人は多いはず。
捕手の技術はキャッチング、スローイング、ストッピングの3つに大別するとわかりやすい。
その中のキャッチング練習で取り入れたいのがこちら。
西武のキャンプ。森友哉が悲鳴をあげてる笑
半径5mくらいの円を地面に書いて、ストップの形を素早くとりながら、円に沿って回っていく。
この練習の意図は次のとおりである。
- ストッピングに必要な下半身の瞬発力が身に付く
- 反復することでストッピングの形が固まる
- 横にそれた投球に対し、すぐストッピングの形を取れるようになる
捕手に必要な瞬発力強化。ある意味筋トレ。低い姿勢で、横にすばやく動くトレーニング。
あと、繰り返し形を作ることで、ストッピングの形が体にしみつく。
試合でとっさの時に、ストッピングの形が取れるようになる。
きつい練習。見てるだけできつそう。
うちのチームの捕手にはたまにやらせるけど、
三周が限界。ひーひー言う。
やるって言うと、「えー」ってかわいい反応する。今日は四周にするか?ってなる笑
その3 かっこよさの裏側! 高校野球より元気な全体練習
最後は去年の巨人の2軍キャンプ。
日の当たらないところで、日々努力する選手たち。まずは動画を見てほしい。
この練習から学べること。真似できること。
- プロ野球選手の一日練習
- 「成長できなければ生活できない」という危機感からくるプロ意識
- チームの盛り上げ方、声の出し方。
一日練習。やっている練習は、多くの学校でやっていることと同じだと思う。
ただ、この必死さにプロ意識が表れている気がする。
プロ野球って、凡打を打ったら1塁まで全力疾走しないし、歩いて守備位置まで行くし、
なんかチンタラしてるというか、ユルいというか、そう見えるかもしれない。
でも、裏ではこんなに必死に練習している。高校野球の比じゃない。
声を張り上げて、限界まで自分を追い込んでいる。
これがプロ意識なんだろう。野球で生活をするとは、こういうことなんだろう。
中高生は、野球で生活をしているわけではないが、プロ意識を真似することはできる。
声を出して、自分や周りを盛り上げようとする姿を真似することはできる。
まずは真似することから。ぜひ参考にしたい一日練習である。
まとめ
超一流のスタッフ、超一流の指導者、超一流の監督。
そんな超一流のスタッフが集まり、作られた練習。
現段階では、日本一質の高い練習。野球人として、ここから学ばない手はない。
春季キャンプは、ここから約一ヶ月続く。わくわく。
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