こんにちは、モジャ先生です。
今日は、カットプレーの内野手の動きをマニュアルにして解説します。
こんな方におすすめです。
- カットプレーの最適解が知りたい
- 自分のチームのカットプレーを見直したい
- カットミスによる失点を減らしたい
- トレーターの役割を知りたい
この記事は「カットプレーのマニュアル」になっています。この記事を読めば、カットプレーにおける内野の動きの最適解がわかります。
この記事を読んだうえで、自チームのカットプレーをもう一度見直してみてください。また、この記事を読めば、試合を観戦する時に、「このチームのカットプレーはセオリーと違う」といった発見があると思います。
じゃあいくよ、よろしく。
考え方とトレーラーの役割
カットプレーの考え方
カットプレーは何のためにあるかを考えると、とてもシンプルだ。
カットプレーは、走者をより素早く、より確実にアウトにするためにある。
外野の打球にカットを使うのは、その方が早く、確実だからだ。逆に考えると、外野が一人で投げた方が早い場合、確実な場合はカットプレーは必要ない。やること自体が目的なら内容に注意したい。
この考え方において必要になるのが、トレーラーの存在だ。
トレーラーの役割
トレーラーとは、カットマンの後ろ7mの位置につく、サブカットマンだ。下のツイートのサードがそれに当たる。
カットマンが捕るより素早く送球できる場合、トレーラーがカットして送球する。たとえば、カットマンがジャンプしなければ取れない球やかがまないと捕れない球である。その場合、カットマンは無理に捕球せず、トレーラーに任せる。
その意味で、トレーラーはカバーリングとは役割が違う。走者を素早く、確実にアウトにするために存在する。
具体的に言うと、カットマンは膝より下のボールはあえて取らない。バウンドした後、7m後ろにいるトレーラーが腰の高さ付近で捕球できる可能性が高いからだ。
カットマンとトレーラーが連動して動くことで、リスクが少なく、素早いカットプレーにつながる。
それを理解した上で、それぞれのカットプレーにおけるマニュアルが以下となる。
カットプレーマニュアル① タッチアップ
レフトタッチアップ
レフトフライのタッチアップにおけるカットプレーは、ショートがカットマン、サードがトレーラーである。先ほどのツイート動画の形となる。7−6−2あるいは7−5−2となる。ライン際でも一緒。
二、三塁の場合はボールを捕球しなかった方が、三塁ベースカバーへ走る。
本塁が殺せなそうなほど深い打球なら、初めから本塁は諦め三塁につなぐ。7−6−5のプレーとなる。
センタータッチアップ
左中間よりから正面にかけては、ショートがカットマンでセカンドがトレーラー。ショートの方が打球に近いため、一枚目に入る。8−6−2。
右中間よりの打球なら、下のようにセカンドがカットマン、ショートがトレーラでいい。8−4−2。打球を確認し、動きながら、セカンドとショートはどちらが一枚目に入るか、声を掛け合う。
チーム事情により、セカンドの方が肩が強い場合などは、左中間の打球でもセカンドが入る選択肢もある。そのチームにとって最も早く正確な選択肢を選びたい。
ライトタッチアップ
ライトフライは、セカンドがカットマンでファーストがトレーラーとなる。9−4−2。
ただ、外野の肩を考え、一人で投げた方が早く確実な場合はそっちの方がいい。カットするということは、プレーに絡む人間が増えるということである。プレーに絡む人数が多いほど、ミスは起きやすい。これは野球の鉄則である。逆に攻撃側は、多くの選手をプレーに絡ませ、ミスを誘う戦術を考えるといい。
まとめ
トレーラーの役割と、タッチアップでの内野手の動きについて、解説した。このマニュアルが、最も素早く正確に繋ぐための最適解である。参考にしてもらいたい。
ただ、チーム状況により、多少の変更はあるだろう。「セカンドの方が肩が強いから、センターカットは全てセカンド」など、チームの特徴に合わせたアレンジにより、さらに素早いカットプレーが可能になる。ストップウォッチでタイムを測るのが客観的で良い。また、そういう視点から、シートノックなどを見るのも面白い。
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