こんばんは、モジャ先生です。
球春到来!センバツ3日目の木更津総合vs山梨学院の試合は投手戦の末、タイブレークへ。そこで山梨学院が敷いた「内野5人シフト」について解説します。
この記事では以下の疑問にお答えします。
- 「内野5人シフト」とは?
- どんなメリットがあるのか?
- いつ使うシフトなのか?
この記事を読んだ上で、実際にシフトを敷くかどうか考えてもらえればと思います。
結論から言うと、「山梨学院が敷いた「内野5人シフト」はリスクが高く、100%バントの時以外は有効な作戦とは言えない」です。
では詳しく見ていきます。
木更津総合vs山梨学院の死闘
関東実力校同士の対決である木更津総合vs山梨学院。越井と榎谷が共に力投。1−1のまま試合は進み、延長戦でも決着がつかずタイブレークとなった。
13回表、山梨学院の攻撃。8番進藤の送りバントを木更津総合が三塁で封殺。なお一死一、二塁で続く榎谷はセカンドゴロ、4−6−3のダブルプレーに倒れ、無得点。
その裏、木更津総合の攻撃。山梨学院は1点でも取られれば負けである。3番菊地の打席で、山梨学院が動く。繰り出したのは、「内野5人シフト」である。
「内野5人シフト」とは
実際の動画が既に上がっているのでご覧いただきたい。
センターが投手と一塁手の間を守る。ライトはセンターのポジションへ。
投球と同時に投手は三塁側にダッシュ、センターは正面のバントに備えダッシュ、一塁手も一塁側のバント処理のためにダッシュ。
これで全方向のバントにプレスできる。
一塁ベースカバーにセカンド、二塁ベースにショート、三塁ベースはサード。
「内野5人シフト」のメリット・デメリット
このシフトを使うメリット・デメリットは以下となる。
【メリット】
- バントを必ず刺せる(投手の投球とタイミングを合わせるのは必須)
- バントする打者にプレッシャーをかけられる
【デメリット】
- 守備位置が投球前にわかるので、バスターに切り替えやすい
- ライトに打たれれば大量点
投手の投球とセンター、ファーストのプレスのタイミングを揃える必要があるため、練習が必要。初めから投手の横にセンターがいるため、打者にとってバスターの判断は投球前にできる。
「内野5人シフト」を使う状況
「内野5人シフト」を使う場面は、
「100%バントの時かつ、一、二塁のバントで三塁封殺が必要な時」
となる。さらに欲を言えば、「ライト方向に打球が飛ばない打者」が打席にいること。ライトのポジションに誰もいないためである。
バントしてくる可能性が高いカウントであることも条件となる。2ストライク後などは、打ちにくる確率が上がるため、極端なシフトは敷けない。
「内野5人シフト」は必要か
「内野5人シフト」は「100%バント」のとき、「絶対にライト方向に打球が行かない」ときに限り、必殺技として使うと、成功した時にチームの士気が上がる。
しかしこのプレーでなくても、一塁手と三塁手が投球と同時にプレスする、「オールプレス」で防げる。そのため、「内野5人シフト」は必要ない。やはり外野を一人欠くのはリスクが高い。
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